『鵺』シアタートーク<その2>

質疑応答のコーナーになりました。

演出の鵜山仁さんへの質問
「田中裕子さんの衣装で、赤が強烈に印象に残りましたが、赤についてのこだわりはありますか?」

うふふっ鵜山さん♪が答えられます
「白拍子は、普通は赤い袴。。本当に白拍子かは怪しいんですが(笑)
ちょっと定番でそのまんまやるのもなんだし「ぬえっ~」としたワケで(笑)そっから始まって
裕子さんと話しをしながら、どっか死装束とかイメージはあったんですけど、やっぱり女性は
“赤”って、ちらちらと・・まさに「紅一点」言葉もありますが、最後は赤にしようかと・・
白拍子の袴から始まって、ここに行き着いたってワケです」
堀尾さんから、赤の衣装について着られた御本人はどうですか?ということで
田中裕子さんが
「日頃、赤って着ないので楽しませてもらおっかなぁ」
普段はカジュアルなスタイルを好まれる裕子さんだそうですが
その前にご出演した舞台も赤と白の衣装だったそうで
「なんか、めでたいかもしれません(笑)」

田中裕子さんへの質問です
「第二部<川辺の女>で裕子さんが、川で一人戯れるシーンがありましたが
犬のマネをされていたのは演出なのか独創的なものなんでしょうか?」

まずは裕子さんから
「演出家が何も言ってないのに勝手にやったんです(笑)
ただ、これ以上やるとクレームがつきそうなので・・
毎回少しづつ長くなってるんです(笑)
鵜山くん・・さん(笑)からは、このダメ出しについては、きていませんでしたが
この機会にくるかも・・」
「鵜山さん気が付いてないんじゃないの(笑)」BY堀尾さん
鵜山さんが楽しそうに返事をされます
「だんだんエスカレートしてくるんですよねぇ(笑)
田中(裕子)さんがやってる分には、面白いからいいんですけど・・
時々、村上さんの出てくる時に(こういう)リアクションしないだろうって格好してる
時があって、ここ2回ばかりは上手く行ってるんですけど・・
でも、いいじゃないですか♪すごい印象的だし
確かに“犬”をやってくれ・・とは、言ってないです(笑)けど、気持ちは通じているんです」
うん、うん、役者と演出家の素敵な関係が伝わってきますね。
裕子さんは
「犬とか猫を飼っているんで、せっかく日頃見ていることを仕事に投影しようかな」
そんな裕子さんの相手をされる村上淳さんにマイクが向けられると
「(裕子さんを)かわいいなぁ・・と思って」
・・ですよね。裕子さんの表情や言葉が魅力的ですもん。
鵜山さんが
「逆に探されてる犬が、(裕子さん演じる女の)お腹に入ってるんじゃないかと・・」
裕子さん「食べちゃって」
堀尾さん「ホント?!」
裕子さん「ええ」
堀尾さん「食べちゃったって意味合いもあるの?」
鵜山さん「それを三部になって、村上さんが「犬の肉・・」って勝手な解釈で繋がってる」
「食べちゃったそうです」堀尾さんが、綺麗に(?)まとめました(笑)

「坂東三津五郎さんの声が聞きたいという」お客様から
「第一部で、裕子さんと夫婦で、第二部でも夫婦だったんでしょうか?」

「(役の)設定については、作家に聞いてもらわないと・・」と、苦笑されながらも
第二部では「何でもいいんです、男と悲しみ、女の悲しみの集合体が“鵺”なのか?!」と
おっしゃいます。歌舞伎を観たことがないので、私にはよくわからないのですが
三津五郎さんのファンで、歌舞伎に通じている方で参加されているお客様は
芝居の形を、どうも型にはめて自身で決まりをつけて理解したい方が多い気がしました。
「蛍光灯の下で稽古していると、照明とか(舞台の)仕掛けは、鵜山さんの頭にはあるけれど
全然わからなくて・・」舞台に立って「あ~こうなっているんだ」と、三津五郎さん。
堀尾さんが「第三部の気持ちがわからない」と裕子さんに
「夫をさがしているのに、三津五郎さんの事を好きになっちゃう。女の気持ちをぜひ」
裕子さん「赤い服を着ちゃったから(笑)」
三津五郎さん「(裕子さんを)見てるとキュートですから(笑)」
と、ここで三津五郎さんが裕子さんの今日の台詞の間違いをご披露(笑)されました。
三津五郎さん
「(裕子さんは)自分で間違って、自分で笑うんですよ(笑)
今日ね「どうして?(三津五郎さん)」「自制心を保つためよ。・・私と、あなたが(裕子さん)」
という台詞を「どうして?(三津五郎さん)」「じっとしてる為」って
え~!!“じ”しか合ってない(爆)・・・・全然違うことをチャーミングな表情で言うんですよ(笑)」
裕子さん
「“自制心”って言葉が出てこなかった(笑)照明が消えていく中で、
この後トークショーあるのになぁって(笑)」
このシーン・・実際「あれっ、台詞違う気が・・・」って思いながら拝見していたのですが
裕子さんのすっごい笑顔の中で照明が落ちたんですよ。
きっと男性だったらメロメロですよ。ほんとヤバイあの笑顔、可愛すぎです(笑)
「どうします?(裕子さんが台詞間違えちゃったら)」と、堀尾さんが村上さんにフリます
「僕、やっても気づきませんから(爆笑)大丈夫です!」
堀尾さん「それも能力です!」面白ぃ~!

坂東三津五郎さんへの質問です。
「“鵺”の音の感じが、芝居の最後まで予感させるような不思議な感じがした」とおっしゃるお客様から
「毎日同じ音が出るのでしょうか?」

三津五郎さんから
「“ヒィィ、ヒョオ・・・”って、日によって音がちょっと違う」とおっしゃいます。
たかお鷹さんからは「あまり高い音にしないでくれ」と言われるそうです。
今日は、ちょっと悲しい音にしよっかな?!とか・・イメージは
黒板をひっかいた感じ?!だそうですが、何しろ台本には「ヒィィ、ヒョオ・・・、ヒィィ、ヒョオ・・・」としか
書かれてなくて、いったいどう表現するのかって(笑)
日によって変わっちゃう、悲しい時とか?その時のモチベーションで変化するものなのでしょうね。

鵜山さんへの質問です。
「芝居の冒頭に流れていたピアノの曲ドビュッシーの『水の反映』に“ヒィィ、ヒョオ・・・”は関連しますか?」

質問されたお客様が、ドビュッシーの『水の反映』と“ヒィィ、ヒョオ・・・”についての音の共通項を
細かくお話をされました。それについてお茶目~な♪鵜山さんから
「色々解説ありがとうございます(笑)」うふふっ
「・・でも、どういう音にしようかと、最初の頃から言っていて
三津五郎さんが裏声で(“ヒィィ、ヒョオ・・・”)出して下さって、
ドビッシーとは、とりあえず関係はないんだけど(笑)
なんか謙虚深い言い方になっちゃうんだけど、稽古場であの音楽が流れたりしているんで
それで出会って科学反応が起こっているのかもしれない。
なんでドビュッシーは、関係ないんだけど、どっかに“鵺”が住んでいるのかも・・・」
と、堀尾さんが
シアタートークで“これとこれは関係あるんですか?”って聞かれる事がよくあるそうですが
関連性を聞かれて、本当は作っている側は何も考えてなかったりして、逆に改めて感じさせられたり
するそうです。感性が豊かなお客様なんでしょうね。と、おっしゃっていました。

今回は質問コーナーがまだまだ続きます(笑)また次回へ!!(^^)/~~~

p.sなかなかPCの前に座る時間が取れず、ご無沙汰ばかりですみません。
こんな状態がいつまで続くか?ちょっとわからないのですが
元気で頑張っていますのでご安心ください。
ともあれこんな日々なので、メールの返事やら何やら・・それでなくてもいつも遅いのに
本当にすみませんm(_ _)m
by berurinrin | 2009-08-13 22:23 | イベント