新国立劇場『鵺』第二部<川向こうの女>

新国立劇場『鵺』 in 新国立劇場小劇場(7/2)

作   坂手洋二
演出 鵜山仁

第二部<川向こうの女>

逃げ出した飼い犬を探して川辺を歩く男(村上淳さん)は、黒い傘を差した昔別れた女(田中裕子さん)
と偶然出会います。




男はある日、川辺にある塚に気付きます。
通りかかった見回りの男(たかお鷹さん)に、聞きますが答えてはくれません。
別の日、塚の場所で女と出会う男・・女は、“鵺塚”だと答えます。
男は、彼女にのめり込んでいきます・・・
そしてまた、一人の旅人(坂東三津五郎さん)がこの川辺に現れます。
戦争中の兵隊の身なりをしたこの旅人の前に女が現れます。

女性の悲しみを背負った“鵺”のお話・・。
その女性と出会ってしまう男性は、過去に女性に対して罪を背負った男性たち・・。
そして出会う女性は、彼らの過去の女性に瓜二つ・・

ここがどう・・とか、いえないのですが、ちょっと浮世離れした不思議な魅力を振りまく女性
田中裕子さん・・ふあふあした感じが、もう・・憧れますね私(笑)
そして、まさに生身の肉食系男子の村上淳さん(笑)
村上さんは、<頼政と鵺>では、時代物にちょっとてこずっている感じがしたのですが
この作品では、一見、マイホームパパ・・でも、過去はちょっとどうよ!って言いたい
ちょいワルな雰囲気が、ばっちし素敵★
心身ともに女性に絡めとられて行く姿は、哀れな気がしなくもないのですが・・
なぜ女性が、この川辺を彷徨う身の上になってしまうかと・・その身の上を聞いてしまうと
これまた辛い(><)

そしてまた一人、時代を超えて現れる旅人・・彼もまた
女性と同じこの世の人ではなく、もしかしたら過去の女性に対してしてしまった仕打ちの
罪の深さによって、彷徨い人になっちゃったのかなぁ~と?!
その仕打ちを自分に与える事によって、旅の終わりがみえてくるのかもしれませんが・・
旅人の過去の罪を暴く女性の静かな怒りをやはり静かに受け入れる旅人・・
二人の姿が、視覚とは裏腹に・・なぜか清らかに美しく感じました。

それにしても、一部とはじゃんじ~ぇん違う(笑)たかおさんの動き(笑)
面白すぎます(笑)
by berurinrin | 2009-07-11 23:12 | 観劇感想
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