『冬物語』と『デモクラシー』

『冬物語』
演劇鑑賞会の3月の例会。
シェークスピアのロマンス劇といわれる一つの作品なので、最後は
ハッピーエンド。
それしても、妄想が妄想を呼んで、猜疑心の塊になった君主。
美しい妻を溺愛するのもいいけど、嫉妬も度を越すと
周りは大変、はた迷惑なお話です。
そんな君主を平幹二朗さん。美しい妻を前田美波里さん。
平さんの滑らかな気持の良い滑舌と前田さんの美しさに
作品の良し悪しを通り越して、見ほれていました。
以前、演出家の高瀬久男さんが
「舞台役者なら、翻訳劇をやるならダンス。日本物をやるなら殺陣や日舞
をやっていないと、無理がある。今の若い人の体のでは動きが不安定。」
まさに、前田さんの動きの美しさといったらダントツでしたね。
そして、二人の娘の婚約者に城全能成さん。
城全さんは立っているだけで、王子さまでした。
『モンテクリスト伯』の頃より、精悍な顔つきになっていました。
前の席の二人の女性が
「あの人、素敵ね~★誰?」
「知らない!かっこいいね!」

「文学座の城全さんですよ♪」
と、言いたかったです(^-^o)♪

ル・テアトル銀座で『デモクラシー』を観劇。
26年ぶりの共演の鹿賀丈史さんと市村正親さんよりも
今井朋彦さんが気になります。
何人かの友人がこの作品を観て、「好き嫌いのはっきりした作品」と
言っていましたが、納得しました。
なんか、メリハリにかけているような
政治の話だけに、まわりくどい台詞と人間関係の複雑さ
また、作家の不思議な世界観が広い板の上で絡み合っていて
難しくて入り込めない感じがしました。
きっと、小さな劇場の小空間での上演向きなのかもしれませんね。
政治の作品なら、去年観たアトリエ公演の『THE CRISIS』の方が
緊迫感があって、とても面白かったです。
脚本を購入したので、もうちょっと勉強します。

さて今井朋彦さんは狂言回しのように、そこに存在しているのか?いないのか?
という面白い役回りでしたが、わたしは今井さんが
市村さんのスパイの役が観たいと切実に思いましたね。
それにしても、市村さんは動きがとても若々しくて素敵でした。
鹿賀さんは立っているだけで男前。いいコンビでした。
by berurinrin | 2005-03-19 21:16 | 観劇感想
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