新国立劇場演劇研究所 三期生試演会①『美しきものの伝説』

新国立劇場演劇研究所 三期生試演会①『美しきものの伝説』 in 新国立劇場小劇場(6/6)

作  宮本研
演出 西川信廣

大正元年、「女優になりたい」と、辻潤さんの妻・伊藤野枝さんが、
社会主義運動家・堺利彦の売文社を訪ます。
売文社は大杉栄さん、荒畑暖村さん(神野崇さん)と共に、いつか行動を起す日を機会を狙って
『近代思想』という雑誌を発刊し始めました。
女優の夢は、諦めた野枝さんは、平塚らいてうさんを手伝いながら
辻潤さんと別れ、大杉栄さんと結婚。
演劇界では、芸術座の島村抱月さん(井上倫宏さん)の作品『復活』が大当たり
主演女優・松井須磨子さんの人気は大変なものになりました。
けれど、大杉さんが活動を起こし、暖村さんは売文社から離れ
抱月さんは、スペイン風邪で命を落とし・・そして関東大震災が襲ってきます。

ベル・エポックと呼ばれる時代。大正デモクラシーとか、大正ロマンとか
確か・・小学生の頃流行った少女漫画『はいからさんが通る』の時代ですね★
外国の文化が、洪水のように入り込み、社会は貧しくも新しい文化が花開いた時代。
理想や夢や愛の為には、死ぬ事さえいとわない。
いや、それさえも美しく見える行為だったのかもしれません。
ひたすら自分の理想、芸術、愛、社会を語る彼らの言葉は
今の常識よりも奇天烈でハチャメチャだけど、確かに「生きてる」実感を感じさせる彼らの姿・・
眩しいですね。

新国立劇場演劇研究所の研修生たちの試演会です。
今年の3月に拝見した新国立劇場のシリーズ・同世代[海外編]
番外連続リーディング『アテンプツ・オン・ハー・ライフ』に出演されてた彼らです。
動いてる彼らを観たくて拝見させて頂きました。

着物の着方や所作、髪型とか・・ついつい細かいところに目が行ってしまいますが(><)
登場人物たちは、きっと彼らの思いにリンクする部分を沢山持っていると思うのです。
どんな生き方をしても、何を選んでも。。それがどういう結果を生む事になってしまっても
それでも自分を信じて、これからも頑張って欲しいなぁと・・思うのでした。

文学座からは神野崇さん。
袴姿で闊歩する姿は・・かっこいいです。そして研修科生の中に混じっても若々しい神野さんは
全く違和感ありません(*^_^*)
ありませんが・・細かな動作や表情、言葉の端々・・、いやぁ深いf(^_^;)
とはいえ研修科生レベルも相当なものです。
器用だし、芸達者だし、おおおっと目を引くような方々が何人もいらっしゃるし・・
でもちょっと真面目な優等生な感じもしますが・・
そんな彼らに混ざって、神野さんや井上さんがアクセント的な役割を担って
身近に演じる姿を見て、きっと研修科生たちは大きな刺激を受けられた事だと思います。
わたしもすごーく刺激を受けました。

6/5(金)~6/7(日) in 新国立劇場小劇場
by berurinrin | 2009-06-11 02:03 | 観劇感想