『夏の夜の夢』シアタートーク<その1>

『夏の夜の夢』の終演後に、シアタートークが行われました。
シアタートークの司会といえば、この方
元NHKアナウンサー現在フリーで活躍されてる堀尾正明アナウンサーです。
「(『夏の夜の夢』は)休憩入れて上演時間3時間20分ですよ
よっぽど興味があるか?!よっぽど時間があるのか(笑)」
10年ほど前から、月一回のペースでシアタートークの司会をされておられるそうです。
相変わらず、ちょっと毒を吐きながらも面白トークです。

と、今回の演出家・ジョン・ケアードさんと芸術監督・鵜山仁さんが登場です。
きゃぁ~きゃぁ~!鵜山さんってば★かっこいい~!!
もちろんケアードさんも素敵ですが、やっぱ鵜山さんが一番!!うきゃきゃ
つーことで、いつもの鵜山さん中心のシアタートーク始まりです。
やっぱり出来るだけ正確に・・とは思うのですが、
いかにせん言葉にペンがついて行かない・・・勝手な解釈も多々ありますが
さくっと、さく~と、温かい眼差しでお願いします。

この『夏の夜の夢』のセットは、2年前の初演のものをそのまま使用しているそうです。
新国立劇場の倉庫に解体せずに保管していたそうです。
「いろんな芝居やりますねぇ」と、堀尾さんが再演の意図をご質問されました。
「えっと、色んな芝居、いろんな事やってますが
必ずしもアクセス数(入場者数)のいい芝居じゃなくて、色々な特徴ある芝居を選んでやってきた。
『夏の夜の夢』は、かなり広範囲のお客さまに楽しんで頂ける普遍的な面白さをみせる普遍的なもの
出来たら、毎年ずっとここで今頃・・初夏の公演の定着にしていきたい
広く長いサイクルで出来たらなぁと、未だに思っています」

日本では、ミュージカル『レ・ミゼラブル』の演出で有名なジョン・ケアードさん。
菊田一夫特別演劇賞を受賞されたそうで、なんと奥様は日本人★
今回と初演時との気持ちの違いは?との質問に答えられました。
「2度目という事で、より深くキャラクターを突き詰めていけた事。
コメディの部分をよりコメディとして成り立たせるか?!」
妖精や職人達、ロバのシーンは、キャラクター的にそれだけで面白いので、
恋人達のシーン、長い台詞や知的な雰囲気をコメディに仕立てるのが、難しいとおっしゃっていました。
面白いだけでなく真実味も成立させなくてはいけないので難しいそうです。
「日本語と英語の訳の違いは?」
「やはりシェイクスピアの時代の英語のリズムを日本語に変えるのは、不可能に近い。
だけど、松岡さんの翻訳が素晴らしい」
松岡さんは、何度も稽古場に足を運ばれ何か問題があれば、その場で対応して訳を変えて
下さったそうです。本当に良かったと、ケアードさんがおっしゃいます。

ケアードさんの演出について堀尾さんが「日本人にない所ってありますか?」と、
鵜山さんに伺います。
「カットしない。この作品に関しては本当にカットしない。シェイクスピアと同国人としての・・
あるいはジョンの才能だと思うんだけど・・
こんなにカットしないでやる自信は、僕にはないです」
「伝統的な背景を理解して育っているので・・
ただ英語でやる場合は、400年前の言葉で書かれている為に役者も自身も
現代の言葉に翻訳しなくてはいけない。
我々もシェイクスピアの言いたかった事を理解するのに、何年も費やしている。」
外国語に翻訳した場合は、現代の言語で訳しますよね。
いくらシェイクスピアが400年前の言葉を使っても、400年前の外国語の
言葉で翻訳するわけではないので、翻訳する方が理解しやすいし
今の生き生きとした言葉になるとおっしゃいます。
松岡和子さんの翻訳は本当に素晴らしいのですが、何十年経てば
どうしても時が経てば古くなってしまうのは仕方が無い事で、それば誰でも何処の国でも
同じ事だとおっしゃいました。

さて、ここから出演者の村井国男さん、麻実れいさん、チョウソンハさんが加わります。
堀尾さんが、お一人ご挨拶を兼ねてお話されます。

「長髪似合いますねぇ~」と、まずは村井国夫さんに(笑)
その言葉に「うん、なかなか(似合う人は)いない(笑)こんなにかっこよくっていいんだろうか?」
ジョン・ケアードさんとは、20何年前に、ミュージカル『レ・ミゼラブル』のオーディション以来の
お付き合いだそうで、ケアードさんの演出は、常に刺激を与えてくれて本当に楽しいとおっしゃいます。
今回は、日本語をいかに美しく伝えるかを念頭に置かれているそうです。

麻実れいさんは、「こんなに楽しい色彩劇に入れて嬉しい」と、おっしゃいました。
「もう一回改めてジョンの下で稽古が出来るのが楽しい」
でもケアードさんが、一番稽古場で楽しんでおられるそうで
ケアードさんの真似をして「どんどんぶかぶかぁ~、やってくださ~い」って(爆)

するとケアードさんが、「稽古場で楽しむ事が大事」だとおっしゃいました。
初演ではプレッシャーが大きかっただろうし、日本人の文化的背景だと思われるそうですが
真面目で誠意を持って皆さん仕事をしているとおっしゃいます。
イギリスやアメリカの公演では、一人や二人は怠け者がいる(笑)そうで・・
日本だと、余計にお金を払ってでもリラックスして下さい(笑)って、言いたくなっちゃうそうです。
「今回は再演なので、リラックスして楽しみながら自由に自分を掘り下げる事ができたのでは?!」
その言葉に、堀尾さんが
「プレイ(芝居)=遊ぶ。ですもんね」

2年前には、大怪我をされたチョウソンハさん。
怪我をしたことさえ憶えていないと、おっしゃいました。
「2年前と同じ喜びを喜べないし、再演というよりも・・2年前の続きなんだと思っている」そうです。
そーいえば、オーベロンに扮した村井国男さんからチュー★されてますが
本当にされているそうで(笑)
ジョンさんが「余計なギャラが払われてる」(爆)

さて、次は客席との質疑応答に移ります。
by berurinrin | 2009-06-12 01:19 | イベント