横浜演劇鑑賞協会第236観劇会『東京原子核クラブ』

横浜演劇鑑賞協会第236観劇会
俳優座劇場プロデュース『東京原子核クラブ』 in 神奈川県立青少年ホール(5/24)

作   マキノノゾミ
演出  宮田慶子

昭和7年、東京本郷にある下宿屋「平和館」を切り盛りするのはしっかり者の桐子さん(小飯塚貴世江さん)
とお父さん彦次郎さん(二瓶鮫一さん)。そして愛すべき番犬ガロア。
理化学研究所に勤める物理学者友田さん(田中壮太郎さん)、同僚の小森敦文さん(佐川和正さん)、
武山真先さん(田中美央さん)らは、「平和館」の住人であり恩師・西田義雄教授(外山誠二さん)の
下で日々研究に明け暮れています。
他にもダンスホールのピアノ弾き・早坂一平さん(若杉浩二さん)新劇青年・谷川清彦さん(壇臣幸さん)
レビューの踊り子・萁面富佐子さん(西山水木さん)、東大野球部の橋場大吉さん(石井揮之さん)。
にぎやかで個性的で怪しげで平和な住人達に囲まれた「平和館」の愉快な青春の日々。
けれど、そこには刻々と戦争の影が広がってきています。

今年初の担当演目『東京原子核クラブ』でございます。
でも、夜の公演が2回から1回にステージ数が減っちゃったので、仕事らしいこともしてなくて
いいのかなぁ~と、申し訳ない気持ちでした。とはいえ初日は平日の昼公演だったので
その日の夜は、新国立のリーディングに行っちゃったりしって、反省らしい反省もしてない・・・
まーまー。いつものことですがf(^_^;)

『東京原子核クラブ』今回は、横浜公演から地方巡演にスタート!
と、いうことで初日を前にゲネプロがありました。
初演、再演、そして今回とキャストが変わった座組み・・・
青少年センターホールの横長の舞台に「平和館」のセット・・・
胸を張って勧めたこの作品・・・会員さん達の目にどう映るんだろう?
仕事の都合で、始まって1時間半過ぎてのゲネから観劇しましたが
瞬発で頭をよぎった不安は、全て杞憂だとわかりました。
笑って泣いて・・もう大変(笑)途中から観たのにぃ~

野球が大好きで、大活躍をしちゃったばっかりに偽東大生だったことがばれちゃう橋場君。
偽学生である事を、うすうす感じても言わない彼ら・・
「この戦争は負ける。だから死んじゃいけない」
この戦争が意味がない・・わかっていながらも戦争への流れに抗えない彼ら・・
「出来ないこと」を「出来ない」と、わかっていながら言えない研究者たちの苦悩・・
色んな伏線が見え隠れする素晴らしい戯曲と素晴らしいキャスト。

何でも思ったことを、ほいほいと口に出せて
「嫌なこと」をNOといえる・・今の世の中に生きる私たち。
ああっなんて平和なんでしょう・・

文学座からは、初演から小森敦文さんを演じてる佐川和正さん。
佐川さんの関西弁の柔らかな言い回し・・大好きでした。森さんの人柄が表れてる穏やかな方言。
優しく包み込むような温かさがあります。
色んな意味で不器用な小森さんですが、人間味があってとても素敵でした。
「にん、にん、にしだ♪にしだのおやじぃ~♪」と、影で歌われてる西田教授は外山誠二さん。
一見ニヒルな教授でも、番犬ベロアに追い掛け回される「うぎゃー」という悲鳴(笑)
面白かったぁ~(笑)

制作のまんまるぅ~スマイルぅ~♪と歌いたくなっちゃう(笑)まんまるスマイルのHさんと
「嵐の二○君に似てると言われます!」と、言ったとたんブーニングが起こった(笑)
ツッコミ所満載なMさん♪ありがとうございました。
とっても面白くって素敵なお二人でした。

ゲネの客席で偶然お会いしたのは、椿組公演『ささくれリア王』では、かなりかっこよかった亀田佳明さん
亀田さんといえば、ユニットを組んだunksの公演『キンジテ』も間近に迫ってきました。
今回は、う~ん残念ながらご出演されませんが、縁の下の力持ちで頑張っておられるようです。
去年の夏に『アラビアンナイト』横浜公演でご出演されたこの会場ですが
「楽屋って?」と、うろうろする亀田さん。ぷぷぷっ

と、客席に一輪の白い花★と思いきや山谷典子さん♪美しい女優さんです。
風のつめたき櫻かな』でボランティア学生を演じておられました。
山谷さんは、『東京原子核クラブ』のパンフにも寄稿されておられます。
山谷さんとご一緒した帰り道は、ガールズトークで盛り上がりました。
素顔は、とっても朗らかな気持ちの優しい山谷さんなのでした。

変わる世の中に飲み込まれて、生と死に隔たれなら生き抜く彼らの姿
眩しくて愛しくて、愛しくて・・・。
これから廻る各地で、きっと大きな笑いと大きな感動をお届けされることでしょう!
皆さ~ん元気で頑張って下さいね★

5/20(水)~5/23(土)まで in 神奈川県立青少年センターホール
by berurinrin | 2009-05-24 21:23 | 観劇感想
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