番外連続リーディングvol.2『最後の炎』

番外連続リーディングvol.2『最後の炎』 in 新国立劇場小劇場(4/15)
作 デーア・ローア
翻訳 新野守広
演出 森新太郎

それは8歳の息子・エドガーが交通事故で死んでしまった事から始まります。
ルートヴィヒの妻ズザンネは、孫が死んだ事を理解できない認知症の義母ローズマリーの介護を
しながらの生活に疲れ果てているようです。
そんなズザンネの姿を見つめるのは、心に傷を抱える元兵士ラーベ。
ズザンネは、自分が誰かから見られている事を感じます。

人は誰でもそれぞれ心に痛みを感じている
それもとってもとっても苦悩に満ちた辛さ・・・、助けて欲しくて
手を差し出しているのに、その手はいつまでも空虚にさまよっています。
登場人物は、それぞれ大きな問題を抱えています。
それぞれ解決する事は、生易しい事ではなくて、どうやって付き合って
自身に折り合いをつけていくか、もしくは、どうやって逃げ出すか・・・・。

ここ最近、辛いことが小波のようにやっていて
もうサーフィンが趣味だったら、波なら乗っちゃえって、笑い飛ばす余裕もなく
自分の胸の中にどんよりと砂と一緒に蓄積してるようで、心が重いっす。
こうやって劇場に通って、現実から切り離された世界を楽しむ事が出来なくなる・・
そんな状況が近い将来やってくるのかなぁ・・
だからって解決する事では、ないんですけど・・
自分の許容範囲外の出来事の数々に・・まだまだ私は、世の中を知らないんだなぁ・・。
それに抗うには・・私は、とってもちっぽけなので、苦悩もちっぽけなのかもしれませんが。
でも、台詞のように吐き出せる事ができたら、どんなに気持ちが楽か・・
やばいやばい・・・病んでる。

リーディングなので、読み上げる台詞の中の言葉のキーに反応してしまって
何度かドラマと現実の出来事が交差してしまい、
集中力が途切れてあっぷあっぷしてしてしまいました。
久々に胸が苦しくなるドラマでした。
デーア・ローアさんの作風は、人の心の奥底に静かに忍び寄り、核心をぐっとひっぱり出される
恐怖を感じさせます。

ろうそくのように削った指先・・包帯だらけの手を使って、ガソリンを浴びて
ろうそくの様に燃え尽きてしまうラーベ。
その炎は、自分が傷つけて息も絶え絶えな愛するスザンヌの命を繋ぐ最後の手段。
激しい愛の行方は、あまりにも唐突で・・悲しかった・・・
そしてエピローグは静寂な死の世界・・。
彼らは一体どこにいったんだろう。。。
わたしもいったいどこにいくんだろ。

そんなダークな私を客席で見つけて声を掛けて下さった鵜山仁さん♪うっうっ
鵜山さんの何気ない優しさが何よりも嬉しいです。ありがとうございます。
本来なら私からお声を掛けなくてはいけないのにぃ(><)あ~あ。
最近、本当に何事も弱気な自分・・はやく浮上したいなぁ
それでも変わらない鵜山さんの優しい笑顔とご活躍されてる姿が、
わたしにとって一番の救いなのでした・・・。

4月15日(水)7:00/18日(土)6:00/22日(水)7:00 in 新国立劇場小劇場
 
by berurinrin | 2009-04-15 23:38 | 観劇感想