新国立劇場『シュート・ザ・クロウ』

シリーズ・同世代[海外編]vol.2
『シュート・ザ・クロウ』 in 新国立劇場小劇場(4/11)

作   オーエン.マカファーティー
翻訳 渡辺千鶴・小田島恒志
演出 田村孝裕

北アイルランドのベルファストの町の現場で働くタイル職人の男達4人。
今日が最後の仕事となるディンディン(平田満さん)は、
バイクを欲しがっているランドルフ(柄本佑さん)に、大量のタイルを盗んで、売りさばこうと
提案します。しぶしぶながら了解したランドルフ。
同じ頃、ピッツィ(阿南健治さん)がタイルの領収書が見当たらない事をいい事に
ソクラテス(板尾創路さん)に、大量のタイルを盗み出す提案を・・・。
二組はそれぞれ同じ時刻に決行予定。そうとは知らず互いを追っ払う作戦を・・・

シリーズ・同世代[海外編]第2弾は、イギリス編。
シビヤでガテンな職場です(笑)

舞台が工事現場になってるぅ~!
それも作業中?!実際に塗り塗りしてタイルをぺたぺたして
微調整をして、測って・・・って、自然な動作なので見惚れてしまいました。
そして、そのまんまごく自然に芝居の世界に・・・。
芝居の最中も、彼ら職人達は手を休めることなく、タイルはこつこつと壁に貼られていきます。
少しづつ変貌していく様は、何かしらその表情を変えてきます。

まるでアテガキで書かれたの?と、伺いたくなるなるほど
4人の俳優達の持ち味が生きてるように感じられました。
板尾さんの飄々としたマイペースな語り口調・・柄本さんのいじめられキャラとか
あの平田さんの空気感なんてサイコーです。
阿南さんは、ちょっと「おいら江戸っ子よぉ」みたいでしたが(笑)

ディンディンさんに対する仕打ちほど、まだ会社は厳しくはないと思いますが、
昨今のシビアな現状は、派遣切りとか、派遣や嘱託の雇用延長の停止とか
退職要請された方とか・・本当に身近な話題です。
景気の悪さもひしひしと感じるし・・
会社も組合が春闘で戦ってますが、月例は、マイナス要求ですから。
凹みますよ。ボーナスは、いったい・・・(><)
嘘でも良いから「景気回復してますよ」って誰か言ってくれないかなぁ
結構意外と、人間って単純なので、
その嘘に乗っかっちゃって景気が回復するかもしれませんね(笑)

そんなこんなで、彼らのたくらみは、残念ながら失敗しちゃったけど
それでも、たくらみが成功した自分の姿を思い思いに夢に描いている時は
4人とも幸せそうでしたね。
現実は厳しく、幕開きで予感させるほろ苦い結末が、彼らを待ち受けていますが
それでも生きる為、家族を守る為、明日も働かなきゃいけない。
彼らもそうですが、本当に頑張っていきましょう。いぇーいと
辛いんだけど、大変なんだけど、なぜか後味が小気味良い素敵な作品でした。

そおいえば、あのセット
上の段のお部屋はトイレで、下のお部屋は浴室だったんですね♪
あの沢山のタイル・・・終演後には、出演者の方々のサイン入りタイルプレゼント企画や
金曜日の終演後には、小劇場のビュッフェがパブに変身してるそうです。
いいなぁ飲みたいな黒ビール★
そうそう、チケットの無い方でもOK!なので、会社帰りにふらっと行けたら素敵ですね。
「シュート・ザ・クロウ!(早く仕事を終わらせようぜ!そして飲みに行こう)」ってことで(*^_^*)

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4/10(金)~4/26(日)まで in 新国立劇場小劇場 
by berurinrin | 2009-04-12 21:35 | 観劇感想
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