シアター・ブロック公演30『オイディプスの娘』

シアター・ブロック公演30 第6回杉並演劇祭参加
すぎなみ文化芸術活動助成基金助成事業『オイディプスの娘』 in 明石スタジオ(3/20)

台本・演出 新城聡

オイディプス王は、そうと知らずに父である先王を殺害し、王位に就き、先王の后(実母)を
妻として迎え、エテオクル、ポリニス、イスメール(野水左記子さん)、アンチゴーヌ(佐藤麻衣子さん)
の4人子供をもうけますが、出生の真実を知ったオイディプス王は、自ら両目を抉り取ってしまいます。
オイディプス王の死後、息子エテオクル、ポリニスは一年交代で国を治めていましたが
互いに相争い、刺し違えて死んでしまいます。
王位を次いだクレオン(大渕浩さん)は、良き兄エテオクルは盛大な葬儀を行い
反逆者ポリニスは、墓は不要・・そのまま打ち捨てるように。そして埋葬の礼を施そうものは
誰であれ容赦なく死刑と、国民に厳命をいたします。

アンチゴーヌは、打ち捨てられた兄の死体に砂を掛け、それを衛兵に見つかり
クレモンの元に連行されます。
クレオンの息子エモン(西岡野人さん)に愛され、婚約している姪であるアンチゴーヌ。
自らの命令を破ってでも助けようとするクレオンと死を覚悟したアンチゴーヌへの
果てしない説得の対話。
クレオンがアンチゴーヌへの説得を諦めた時、新たな悲劇が始まります。

以前、劇団四季『アンチゴーヌ』で、クレオンとアンチゴーヌの緊迫した対話のシーンで
かつて無いほどの爆睡してしまい全く記憶がございません・・と、いうちょっとトラウマを持ちながら・・
自分頑張れ~!と気合を入れながらの拝見!と、思いきや
この日は超満席!それも顔見知りの文学座の座員の方々が沢山?!わぁおです。
遠くから「ヨリちゃ~ん!!」と頼経明子さんを発見したり
でも、もっともっともっ~と!びっくりは、目の前の席に座られたうーさまのお姿!うがぁーです(><)
目線の先の鵜山仁さんの姿を通しての芝居・・寝ちゃうなんてそんな罰当たりもんです。
そんなこんなで緊張しながらの観劇となりました。

タイトルロールを演じたのは、アンチゴーヌを演じた佐藤麻衣子さん。
同じハナタレでも今度は、女の子。
どんな事があっても自らの信条を曲げずに生きていこうとするアンチゴーヌを
時に弱々しく、女の子らしい微妙で繊細な心の揺れを感じさせながら
頑張って演じておられました。
そしてアンチゴーヌの婚約者エモンは、西岡野人さん。
育ちのよさそうな王子様。無邪気な笑顔を魅せる・・のび君です。
でも、死んでゆくアンチゴーヌを追って自ら死を選ぶ程に彼女を愛していたのか?と
ちょっと疑問を感じましたが、父クレオンにどんなに哀願しても恋人を救えない無常感と
失ってしまう喪失感との戦いの結果なのかと・・。
麻衣子とのびくんのカップル・・お似合いの可愛い二人です。
これがハッピーエンドだったら・・と思うと切ない(><)
でも研修科の時から、見守ってる彼ら二人の姿を見てるとその成長振りに
色んな意味でじーんと胸が熱くなるもんです。

3/18(木)~22(日) in 明石スタジオ

c0023954_1314528.jpg

本は、アヌイ名作集「アンチゴーヌ」芥川比呂志さんの翻訳によるものです(白水社)
苦手意識をもちながらも好きなんですよ私f(^_^;)
ちなみに同じく白水社から出版されてるベストオブコクトー「声/恐るべき親たち」に
コクトー版「オイディプース王」が記載されています。うきゃくきゃ鵜山仁さんの解説つきですよぉ★
by berurinrin | 2009-03-22 13:08 | 観劇感想