新国立劇場・番外連続リーディング『アテンプツ・オン・ハー・ライフ』

シリーズ・同世代[海外編]
番外連続リーディング『アテンプツ・オン・ハー・ライフ』 in 新国立劇場小劇場(3/18)

作   マーティン・クリンプ
翻訳  平川大作
演出  北澤秀人

ドラマのような、エピソードのような、独り言のような、情報発信のような・・
バラバラの17篇のジグソーパズルのそれぞれのカケラ達が見せてくれるモノは
アンという、アーニャという、アーニーという何かの象徴。

ベルは、女の子。もうおばあちゃんですが、黒目がちの目はキラキラしているし
ふくよかな真っ白なお腹は柔らかくて、ふあふあ。
そのお腹に顔を埋めると、ほのかな体臭と温かい体温のぬくもりが伝わってきます。
耳と長いひげは、ぴんとして理知的。
左右にゆっくり揺れるしっぽは、優雅だし(先っぽは、子猫の特にドアに挟まれて曲がってますが)
怒ってうなる声は、演歌歌手のこぶしよりも響くし。逆に甘えた声は、アムロちゃんみたい・・
わたしにとっては母であり、姉であり、妹になったり赤ちゃんになったり・・愛しい存在であります。

ベル・キューブというチーズ。ご存知ですか?小さなキュービック状になったチーズ。
最近では、普通のスーパーに売られています。
私はペッパー、トマト、ハム味のセットになったものが好きです。
あとオリーブ味とかもあって、お酒のおつまみに相性ばっちしです。

もともと、愛猫ベルの名前は、ディズニー映画『美女と野獣』のヒロイン・ベルから。
野獣とベルのダンスのシーンは、アニメといえどもうっとりする位素敵でした。
初めて対面した時、その場に居た姉妹の子猫2匹の内、
やんちゃに遊ぶ子とは対照的に、隅っこで、じっとこちらを見つめてるのがベルでした。
初めて飼う猫だったので、おとなしくてお姫様みたいなイメージで名前を付けたのですが
実際は、かなりのおてんば猫で、何度も脱走を計り、
下に止まっていた車のボンネットめがけて2階から飛び降りたり、
屋根の上に登っては腰を抜かして動けなくなったり・・と、その都度大騒ぎをしたものです。
年齢と共に今やすっかり落ち着いちゃいましたが・・・。

ニナ・リッチのベルLES BELLES DE RICCI という名前の香水のシリーズがありまして
容器の形がクリスマスツリーみたいでユニーク。
香水好きな私にと、グリーン容器に入ったものを友人から頂きました。
とはいえ、10年ほど同じ香水したつけてないんですけどね・・・
でも、ちょっとつけるには私的には甘くて・・・母の香水コレクションの中に一緒に飾っています。
実は母も香水好きなのでした・・。

っと、ベルにまつわる私的なエピソードをいつくか並べてみました。
愛猫ベルを中心に関係のある話、全く関係のない話。
動物、食べ物、香水、アニメのキャラクター・・でもすべてベルです。
このお話『アテンプツ・オン・ハー・ライフ』17個のかけらの中で、頭を働かせてアニーの
正体を暴こうと思っても、それは無茶なことかもしれません。
一つ一つのかけらの中にある、その場に生きてるアニーを楽しむゆとりを持って
構えることなく、目の前の展開に身を預けてみるのも楽しいことかもしれません。
それは、耳を塞ぎたくなるようなエピソードであっても・・・

初日に拝見したこの日、客席は残念ながら空席が目立っていました。もったいない・・。
脈略の無いストーリーに何役も演じ分ける研修科生の姿の中には、
迷いも見え隠れしましたが、果敢な彼らは、客席のわたしたちにその思いを挑戦的にぶつけてきます。
おおおっと、その鋭い眼差しに刺される心地よさ、なんかこっちも喰らい付いて観てやるぞ!と
思いながらも、やっぱ難解な作品に打ちのめされて悔しくなってしまいました。
頭でっかちになってしまった私「もーわかんない!!」と、怒ったシーンもありましたがf(^_^;)
そんな・・時に眉間にシワを寄せるエピソードや、めちゃめちゃ笑える面白エピソードの数々・・
おもちゃ箱の中の、目に眩しいたくさんの色彩の一つとして同じ形のものがない17個のドラマたち・・
ジグソーパズルの断片なら全部揃えば一つのものになるのに、なぜか一個足りない(><)
きっとその最後の断片は、作家のポケットに入ったままかもしれませんが・・・(笑)
そんな刺激的で新鮮な作品でした。
なかなかこういう作品に触れる機会ってないですよね。
貴重な体験でした。

もう一回観たいなぁ・・・観ちゃおっかなぁ・・・

えへへ、この日は客席に鵜山仁さん発見!!きゃー★きゃー!!かっこいい!!
もう、これは運命かもしれません(軽~く、流してください)
あの鵜山さんの笑顔だけで十分幸せ・・・・な、はずが・・・
今回は、終演後すぐだったので(難解さに)眉間にシワを寄せたまま
無愛想にそそくさと帰る自分にばかばかばかぁ・・ぶあかぁ、えーん(><)
色んな意味で、刺激な作品です。

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3/18(水)、20(金)、21(土) in 新国立劇場小劇場
by berurinrin | 2009-03-18 23:57 | 観劇感想
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