『舞台は夢・イリュージョンコミック』シアタートーク2

さて、ここからは質問タイムということで
まずは、演出をされた鵜山仁さん♪への質問から始まりました。
「今回の3作品シリーズ、劇場としてのフィクションとしたのは?
そして古典劇を選んだ理由は?」

「芝居は、日常生活と違って、失敗したらやり直せる所が良くって
昨日出来なかったことが、明日は出来るかもしれない・・そんなバイタリィが好きで
舞台の中に人生があって、人生の中に舞台がある」
「スポーツにしても、昔からのスポーツ・・
例えば、ハードルとかウェイトを蓄える基本的な力の調律、七転八倒している
役者の姿を見てみたい(笑)」
ふむふむ・・なかなか古典の芝居を観る機会がなかったので
今回のシリーズ企画は、新鮮だったし本当に楽しかったです。
どれも古典と云われながらも、古さを感じることがなく逆に刺激的でした。

やはり次も鵜山さんへの質問で「舞台装置に関して」でした。
まるでシルクドソレイユか?と思う程びっくりしたというお客さまからでした。
「装置は(舞台美術家の)島次郎さんが、「劇場の中の劇場」という隠しテーマに添って
ちょっと違う中劇場をお見せしないとね。と
(両壁側から見て客席の列の通路から壁にかけて)いつもは
板で閉めているのを開放してみた。
新しい視点で見ていかなければ、やってる意味が無い。
せいぜい頑張っていきたい(笑)」
円形の舞台も、からくりが一杯(笑)舞台の下は通路が十字にあるそうです。
舞台上の穴は3つ。真ん中の穴は、奈落にまでつながっているそうです。
客席も使って動き回る段田さんが「エレベーターを使って移動する」そうです。

その流れで「対面式の舞台は演じる役者としてどうですか?」と堀尾さん
「やっぱ意識的にS(席)だし、こっちはA(席)だしとか(笑)
でもここだけの話、A(席)の前(方)はお得ですよ。
(対面式は)リングに上げられたボクサーな気分。不安な感じです。なんにもないんで・・」
段田さんが、リップサービス満載で応えて下さいます。

「やっぱり(対面式は)大変。片面の方が楽です。
でも段田さん程S(席)とかA(席)とかは考えない(笑)」BY秋山さん

「円形劇場とか好きだけど、こっちは近すぎかな
逃げられない現場なので、緊張感があります」BY高田さん
最初の赤い布の話に戻って、布の落ち方にも色々あるそうで
空気を含んでふわりと落ちる時もあるし、どざーっと落ちる時は、「あー」と思うそうで
息が苦しくなって「ふがふが(笑)」と、高田さん。

大学で演劇論を勉強されている方から
「光のスポットライト。光の色に惹かれた」ということで、鵜山さんが答えられました
「「客入れ」という、開場から開演までの照明。
例えばプログラムを読めないといけない明るさとか。
そういう制約以外は、照明プランナーによっぽどの事が無い限り
「好きにやって下さい」と云ってます。
今回は、黒いイメージなんでスポットライトやビームとか・・
照明プランナーの方には「こうゆう光をこうやって下さい」と云ってるわけではなくて
稽古場風景を見たいように見てもらって、出来上がった照明に驚いたり・・
良い意味での行き違いコミュニケーションで成り立つ」BY鵜山さん
あの丸いワッカのようなものは、「プロセニアムアーチ」というもので、
舞台と客席を仕切るものなんだそうです。

「A席で観てもらいたい『夜の来訪者』(爆)もいいけど、もう一度」(笑)BY鵜山さん
え~そうですか?!まだ、A席で観た事がない私・・
鵜山さんが、そうおっしゃるなら・・・と、いうことで、チケット追加購入しちゃいました(笑)
段田さん「(舞台稽古の時、鵜山さんは)6.7割、S席で観ている(笑)
たまにA席に座って、位置とか確認してました(笑)」

「台詞が、日本語として固い。もうちょっと現代語にしたらわかりやすかったのでは・・」
という質問に対して、鵜山さんから
「1行12音節の中に、一つのドラマを語るというか、翻訳すると、
ぎっちりとした言葉になりやすい。
そこに水を入れて、ふっくらした言葉にする作業が必要で・・
イギリス人の人が良く言うんだけど、「君たちは、翻訳でシェイクスピアが出来るから
良いね」。今後の参考にさせて頂きます」

「緊張感の保ち方は?」という質問に対して「それにしても・・」と、堀尾さんが
堤真一さん扮するクランドールがリーズを誘う台詞の「結婚と恋愛は別物・・云々」を
台本から引用して
「すごいくどき文句ですよね」(堀尾さん)
「差がでりゃ良いかなぁと、色んなニュアンスがあって」(鵜山さん)
「昔の貴族で、愛人がいるのが当たり前の世界」と、
段田さんが逆に堀尾さんに、結婚して何年ですか?不倫してませんか?と
するどい突っ込み(笑)
結婚20年ちょっとの堀尾さんは、不倫は絶対してない!!そうです。あははっ

毎日同じ舞台を続ける事に対して「テンションの保ち方は?」という質問がありました

「自分でいいなぁと、思う時って周りからは、ダメだといわれる
初日と千秋楽は、同じ心構えで、と思っています。
毎日ほぼ95点でやらせて頂いてます」(段田さん)
「初日からは、レベルをキープしないと、パーフェクトはないです。
90%位かなあ・・・。10%はまだ探している何か・・完璧はないな。もっと、もっとって」
(秋山さん)
「120%でやってます(笑)云わざるをえない(爆笑)
完璧だーー!!って事はないです」(高田さん)
そんな高田さん一人のあの悩めるシーンの動きは特に決めていないそうです。
その日によって、クランドールの気持ちがかわいそうに思える時も
その反対に怪物に思える時もあるそうです。

秋山奈津子さんのファンの方でしょうか?小劇場で上演された『まほろば』が
良かったとおっしゃるお客様から「出演依頼を受けたきっかけは?」という質問。

「(鵜山さんを)ちょっと信頼してたなと、で、やってみたら・・信頼していたなと(笑)
オファーもらっても、諸事情もあったりして断った事もあります。
大事なのは、やっぱり(台)本と役柄。あとはメンバーとか演出家とか」
役柄といったら、できたら高田さんの役もやってみたい・・面白そうとおっしゃる
秋山さん、きりっとしてかっこいいです。

「客席に近いところで演じる気持ちは?」

「演じてる時は気にしない。ちょっと恥ずかしいかな」とおっしゃった段田さんが
クランドールのお父さんを演じられた金内喜久夫さんの
面白エピソードを語って下さいました。
段田さんが以前、文学座公演『ドン・ジュアン』を観客として観ていた時に
金内喜久夫さんが芝居の最中に客席通路を通った際に、女性のかばんを踏んでしまって
台詞の合間に「ごめんなさい」(笑)と、おっしゃったそうで
それが強烈に記憶に残っておられるそうです。
なんか、金内さんの流れるような台詞の合間に「ごめんなさい」と、入っちゃうと
そのまま実際の台詞のように聞き流しちゃいそうですね★

トークショーのように、和気藹々とした明るいシアタートークも終わりに近づいてきました。
相変わらずだらだらと書いてしまいましたが、あくまでも斜め読みで(苦笑)お願いします。

最後に鵜山仁さんから
「これからも色んな形で色んな芝居をやっていきたい・・
ちょっと早いのですがメリークリスマスと良いお年を!!」
by berurinrin | 2008-12-16 23:01 | イベント
<< 文学座12月アトリエの会『日陰... 『舞台は夢・イリュージョンコミ... >>