新国立劇場『山の巨人たち』シアタートークその1

この日、『山の巨人たち』終演後にシアタートークが開催されました。
さて今回もメモメモ書き書きで頑張っているのですが・・
今回のアフタートーク、ご出演の皆様とってもノリノリ状態で
話すテンポがめちゃめちゃ速くって付いていけず(><)
嬉しい悲鳴を上げながらのレポなので、話の前後もバラバラだし勝手な解釈&
主観で横道だらけでまとめています。
そして鵜山さん中心で(笑)そんなこんなで雰囲気を感じて頂けたら嬉しいです。
ぜひ斜め読み(笑)でお願いします。

シアタートークの司会といえば、この方(笑)
文学座研究所出身で元・NHKのアナウンサー堀尾正昭さんです。
「如何でしたか?非常に幻想的で夢うつつ・・。
この作品は、3幕の途中まで書かれていて後わかない不思議なお話でしたよね」
演出をされたラヴォーダンさんは、とても多忙な方で
すでにフランスに戻られてしまったそうです。
ここでラヴォーダンさんが61歳って!?いやぁラヴォーダンさんって若々しい
もっとお若いのかと思っていました。(すごく良い意味です)
鵜山仁さんがフランス留学中にラヴォーダンさんの作品を観て、非常に感銘を
受けたということで、今回ラヴォーダンさんにと話があったそうです。
そんな前置きの後に、じゃーん

鵜山さんが登場されました。きゃーきゃーかっこいいです。
薄いブルーのシャツ&黒いパンツにグレーのジャケット姿。
わたしが云うのも何ですが、ちょっと最近うーさまってば、わおっお洒落じゃないですかぁ?!
登場早々の鵜山さんに、話題になった新国立芸術監督問題についてのご質問から・・
直球の質問に、笑顔の鵜山さんは
「まぁ何ていうのかなぁ、色々問題定義があって・・悪いことばかりじゃない。
話題になったことで、色んな人に芸術監督っているんだなぁと、知ってもらえたんじゃないかと」
気になったのは、堀尾さんが「鵜山じんさん」って、ちょっと「じん」さんじゃくて「ひとし」さんですって
名前の間違えに、鵜山さんも苦笑しておられた気が・・・

『山の巨人たち』。まさに新国立劇場でないと成立しない芝居で
そのスケールな大きな芝居、まがまがしさと不思議さに溢れた世界・・
そんなピランデルロの世界が好きとおっしゃる鵜山さん。
この作品を上演するという事は、かなりチャレンジングというか挑戦的な行為らしく
フランス留学中にアヴィニヨン演劇祭で、当時30代のラヴォーダンさんの演出作品を
ご覧になった鵜山さんが、ぜひと声を掛けたら引き受けて下さったそうです。
初日にラヴォーダンさんにギャラを払ったそうですが、円高なので
非常に良いレートで、きっと喜んで帰られたのではと(笑)

実はアヴィニヨン・・・わたしも行った事があるのです。。
えへへっ実はフランスにハマった時期がありまして、
鵜山さんがフランス好きだから・・というわけではないのですが、私もフランス大好き。
アヴィニヨンの旧市街は時間の流れが緩やかで宗教色が残る美しい町でした。
「♪輪になって踊ろ♪」という童謡の舞台になってる
対岸に渡れない。川の途中で切れたアヴィニヨン橋があるんですよ。
今回のセットの様な太鼓橋じゃくて真っ直ぐな橋ですが(笑)
料金を払えば切れた橋の部分まで行けるようになってました。
現在はバチカンにある法王庁ですが、14世紀には法王がアヴィニヨンに住んで
政務を行った時期がありまして、外壁跡に囲まれた旧市街の中心に
法王庁前広場があるんですが、そこでラヴォーダンさんの演出作品が上演されたそうです。
そんな場所で芝居を観る感覚・・・素敵です♪

このセットの橋・・客席に向って切れています。切れた部分の断面図、かなりリアルですよね。
崩れたようにでこぼこしてるし、溶けたようにうねうねしてるし
そんな途中で切れたこの橋のイメージ・・客席からみると川向こうでやってる変な芝居?!
生と死、現実と夢の境目に渡っている橋。
そんなラヴォーダンさんのイメージを形にしたのが、やはりフランスの美術家である
ジャン・ピエール・ヴィルジェさん。
本当は、背景につり橋とかあったらしいのですが、予算の関係で無くなったそうです。
「逆に何も無い分、廃墟のような、不思議な雰囲気が出た気が・・」と鵜山さん。
ひたすら何にも無い闇が広がっているような妖しい空間が見えましたね。

さて、出演者の方々が登場されました。
麻実れいさん、手塚とおるさん、植本潤さん、久保酎吉さん、細見大輔さん、田根楽子さん。
黒のタートルネックのセーターにベージュのスカートで上品な装いで登場された麻実さん。
同じ女性とは思えないほど美しいです。

麻実さんといえば、今年の春に演鑑例会で『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』を
10日間横浜で上演しました。
一応担当演目だったのですが、担当のわりにたいした仕事もせずに
なんとなく終わってしまったと感じた例会公演でしたが
終演後、ロビーを通って帰られるターコさんの、かつんかつんと歩く颯爽としたかっこよさ。
受付で片付けてる私たちに「お疲れ様でした」なんて声を掛けて頂いた日には、
その美しいお声とお姿にくらくらしてました。

麻実さんは「今までに演出家と話し合った事が無いほどラヴォータンさん、
鵜山さんと何度も話し合った」とおっしゃいました。
麻美さんご自身、この『山の巨人たち』の世界観がとてもお好きだとおっしゃり
平幹二朗さん演じられるコトローネの台詞が心地よく感じられるそうです。
ラヴォーダンさんからは、感覚的にバラエティショーの感じでこの空気感を出して欲しいと
云われたそうです。
そういわれると、プロローグから始まりエピローグがあってとショーのように感じられるし
演じるイルセとは、宝塚時代からの女優人生と重ね合わせられる部分があると、
おっしゃいました。

イルセの夫であり伯爵を演じられたのは、手塚とおるさん。
「麻実さんのだんなさん役ですよ(笑)」
お稽古場で、明日は(だんなさんに)なろう。明日はなろうと頑張っておられたそうです。
劇中、伯爵がイルセに触れようとすると「そのぶよぶよした感じが嫌なの」と
拒絶されるシーンがあるのですが、この日は笑いが起こっていました。
「あのシーンで笑いが起こったのは、初めてです。よりぶよぶよ(笑)してたんでしょうね」って
手塚さんの普段の姿を拝見したのは、初めてですが面白い方ですね。
鵜山さんも大きくうなづきながら何度もウケておられます。

さて続きは次回に
by berurinrin | 2008-10-29 23:14 | イベント